COSMETIC ADDICT

コスメの渦にのまれたい

「どろあわわ」の逆逆SEO対策が涙ぐましい

ここ数ヶ月、そこかしこで広告を見かけるようになった洗顔料「どろあわわ」。

 

今まで全く興味が湧かなかったんですが、先日電車に乗り、どろあわわ広告の真ん前に立ってぼーっと眺めていると「激白!」というキャッチコピーや(ちなみにここでいう激白というのは隠していること、人の知らないことなどをあからさまに打ち明ける[大辞泉より]という意味ではなく、劇的に肌が白くなるという意味だと思われます)、自然派化粧品ぽい雰囲気打ち出してる割には根拠が乏しいのが気になって、iPhoneを取り出してグーグル先生に訊いてみたんです。

すると…

f:id:mizuochacha:20131019001350p:plain

 

1位に表示されたのは「どろあわわは口コミを信じるな!徹底使用して分かったその実力とは?」というタイトルのページ。

どろあわわの業者のステマが酷すぎたとかなんとかそういう理由で、口コミを信じるな、騙されるなっていう内容が記載されたいわゆるネガティブサイトなのかなあと思って中を覗いてみると…

 

f:id:mizuochacha:20131019001827p:plain

あら…?完全に釣られた…?

 

ネガティブサイトと思いきや実はその真逆で、

「口コミでは毛穴がきれいにならないとか、肌がつっぱるとか書かれてるけど本当はそんなことないんです。半年使用した私が言うんだから間違いない。私は心の底からどろあわわが良いと思っていますだからあなたも買いましょうほら公式サイトへのリンクあるからはよはよはよ」

という心情がストレートに伝わってくるポジティブサイト(?)だったのです。

 

f:id:mizuochacha:20131019012156p:plain

最後は「しつこい勧誘全く無いよ♪定期購入は便利!」というむしろ逆効果と思われる宣伝文句で締めくくられていました。

(ちなみに@コスメには解約のしづらさに対しての怒りの口コミが散見されました)

 

まさか…と思って検索結果に戻ってみると…

 

f:id:mizuochacha:20131019001249p:plain

1ページ目

 

f:id:mizuochacha:20131019005115p:plain

2ページ目

 

f:id:mizuochacha:20131019005251p:plain

 

3ページ目…

 

思った通り、検索結果はポジティブサイトで埋め尽くされていました。

公式サイトはリスティング枠(検索結果の上から3番目までの色がついてるところや右側に出てくる広告枠のこと)でがっちり定位置をキープして、それ以外の部分はほぼポジティブサイト。@コスメが頑張ってるぐらいか…

私が確認できたのは11ページまでで、それ以降は飽きたので見ることができませんでした。

 

ちなみに何故か「使ってみんしゃいよか石けん」と比較されている方がちらほらいて(これとかこれ)、どちらの公式サイトのリンクもしっかり貼ってありました。

 

商品名で検索した際、ネガティブサイトが上位表示されている状態を改善するため、無害なサイトを上位表示させてネガティブサイトの順位を落とすという行為を逆SEO対策と呼びますが、どろあわわの場合ネガティブサイト(っぽい宣伝サイト)を上位表示させているので逆SEOの逆か…?逆の逆は普通なんじゃ…いやこれは普通のSEO対策とは一緒にしちゃいけない…じゃあ逆逆SEOと呼ぶほかない…という経緯でこのようなブログタイトルになりました。

 

出処がわからないので断言はできませんが99.9%、どろあわわの販売元である健康コーポレーションが作ったサイト群でしょう。

(念のためwhoisとかでドメイン情報調べてみたけど確認できず)

販売元が作ったのかどうなのか、確かめようもないのでそこはどうでも良いんですが、ここまであからさまにステマサイト的なものが溢れていると、少なくとも私はこの商品や会社に対して不信感を持たざるを得ません。「しつこい勧誘一切ないよ♪」なんて前フリにしか聞こえません。

 

そもそも「口コミではあんま良いこと書かれてないけど実際は良いんだよ!」という切り口はどうなんでしょう。@コスメでも一時期ステマ記事が横行してたので、「ステマまみれの口コミサイトなんて信用できないよ!という方向で攻めたいのかもしれませんが、そもそもお前はどこのどいつなんだということに加え、@コスメは現状サクラはかなり削除されていますし投稿者のプロフィール・他商品への口コミを見ればある程度信用できるユーザーなのかどうかはわかります。(以前@コスメはもう使わないみたいな記事書いといて結局お世話になってるという)

 

ただ、ステマサイト1つ1つの内容は割りとしっかりしていて、それなりの質のサイトをこれだけ大量に作成したのは純粋に凄いと思います。人件費かなりかかってそう。せっせとサイト作成してる人たちの姿を考えると涙で滲んでディスプレイが見えません。


ただ、消費者目線としては、こんな斜め上いってるSEO対策に費用をかけるよりかは商品開発やブラッシュアップにガンガン予算を割いてほしいなあと…ていうか良い商品作り、誠実なコンテンツ作りをして真っ当なSEO対策をしたほうが最終的には利益に繋がると思うんですけどね…

 

 

ちなみに、広告で「国産の天然こだわり素材(2種類の泥と豆乳発酵液)の洗顔石鹸!」という風に自然派化粧品ぽく打ち出していますが、

 

f:id:mizuochacha:20131019020227p:plain

 

成分表示見ると酸化チタン(光を当てると老化の原因になる活性酸素発生)とかステアリン酸PEGー150(合成界面活性剤)とかが配合されてるバリバリのケミカル化粧品なので自然派を求めて購入しようか迷っている人はやめといた方が良いかもです。でもロハスな雰囲気出してる化粧品のほとんどは似たような感じですが。


GoogleのハミングバードアップデートでSEOはよりコンテンツ重視の流れになりそうですが、こういうどろあわわみたいなSEO対策はGoogleにどのように認識されるんでしょうか。変な外部リンク大量に貼ってるわけでもないし、内容しっかりしてるからスパムサイトとも言い切れないこの感じ…もやもや…